新規就農者に聞きました!
就農のきっかけ&目標!

「みかん農家になる!」と決意し、真穴地区(愛媛県八幡浜市)で新規就農された松山寛さん(32)と加屋本一輝さん(33)。就農のきっかけや目標を、真穴共選の皆さまと一緒に伺いました。

△ 加屋本さん(左)と松山さん(右)

(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」36号/2016年秋号より転載)

就農のきっかけ&目標!

―就農のきっかけを教えてください。

松山:
 僕は千葉県出身の非農家ですが、中学生の頃から農業に興味がありました。みかんが好きで「作るならみかんがいいな」と思っていたので、愛媛県立農業大学校へ進学しました。卒業後はみかんの生産・販売等を行う愛媛県内の農業法人で8年間勤務し、その後、ここ真穴地区でみかん農家として独立しました。いまで4年目です。

加屋本:
 俺は仙台出身です。ハタチくらいから外国に行ったりスキー場で働いたり、いろんなところを渡り歩いている中で、友人から真穴共選の「みかんアルバイター」を紹介してもらいました。みかん収穫期の11月~12月の2カ月間のみ働けるというのがタイミング的にちょうど良かったので参加しましたが、なんかこうグッとくるものがあって、3年連続で参加しました。そして、「ここに残って、みかん農家やりたいな」と思うようになり、就農しようと決めました。去年は研修生としてお世話になり、今年から独立しました。

―耕作面積はどのくらいですか?

松山:
 僕は2町くらいですね。最初は1町5反くらいでしたが、色々と声をかけていただき今の面積になりました。

加屋本:
 俺は8反5畝です。最初は農地を借りることが難しく、真穴共選の方にご協力いただき5反借りることができました。

大下:
 面積が広がったのは、二人の働きぶりを見て「こっちもやってくれんか」と声をかける地域の人が出てきたからなんです。本人次第ですよ。二人とも、よく頑張ってるから。

―実際の作業はどのような感じですか?傾斜地での作業は、素人ながらに大変そうだなと思いますが…。

松山:
 平地に比べれば楽ではないですが、こういう地域だからこそ美味しいみかんができると思います。それに、毎日作業するのが楽しいです。作業をしててパッと見たら海が見えますし、終わって帰るときは夕日がすごく綺麗です。景色がとにかく綺麗なんですよ。それだけでも十分楽しく過ごせますね。

大下:
 松山君は昨年、真穴共選の「早生の部」でトップ10に入りました。新規で始めて、しかも良い畑ばかりでないのに上位のみかんを作ったということで、「これは負けられん」という感じで、地域にすごく刺激を与えましたよ。

松山:
 ある程度ライバル意識がある方が、お互いに高め合えますよね。

渡邊:
 それ、一番大事!

加屋本:
 俺はまだ1年目なので、早く色んなことを覚えて、ちゃんとしたみかんが作れるようになりたいですね。みかんが出来たら友達にも食べてもらいたいし、「うまい!」って言わせたい。今年が初収穫になるので、今から楽しみです!

―今後の目標を教えてください!

松山:
 どんどん収量を上げていきたいですね。100トンくらいいきたいと思っています。そのためにも、計画をもっと詰めていきたいと思います。

加屋本:
 「就農したけど、こけました、ダメでした」ということには絶対したくない。真穴の皆さんのおかげでみかん農家になれましたし、もちろん、ここでずっとやっていくと思って就農しました。だから、みかん農家として、この地でずっと生活していきたいと思います。


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