~農業界×大学生の就活情報サイト~

農業界地図ロゴ

農業者インタビュー >みらくる農園 (神奈川県横浜市)

「通い農業」
みらくる農園 木田 恵美子さん

東京都から神奈川県までの「通い農業」を条件に新規就農された木田恵美子さん。
大学卒業後、一般企業で働いたのち新規就農されたきっかけや、有機農業への想いなどを伺いました。

△ 木田 恵美子さん

(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」41号/2017年冬号より転載)

熱い気持ちで新規就農!有機農業を広めたい。

―非農家からの新規就農を目指したきっかけを教えてください。
 大学時代の経験が大きく影響しています。高校生の頃から語学と環境問題に興味があり「将来は青年海外協力隊に参加したい。農業分野で国際協力に携わりたい」と考え、東京農業大学・国際農業開発学科に進学しました。有機農業に興味を持ったのは国際協力の視点からです。発展途上国の多くは熱帯地域にあり、有機質の分解が早く、より多くの有機質を土壌に入れなくてはならないという特徴がありますが、「ある程度、有機農業の技術を持って初めて国際協力ができるかな」と考えたので、国内の様々な有機農家さんで実習をさせていただきました。実習を通し、有機農業には本当に色々なやり方があるということを知り、だんだん「自分で実践したい」と思うようになりました。
 大学卒業後、諸事情で一般企業に就職し経理の仕事をしていましたが、30歳を過ぎて「もともとやりたかったこととちょっと違うよね」と思い、2~3ヶ月ほど悩みましたが、会社を辞めて就農する道を選びました。まずは神奈川県の有機農家さんのもとで1年間研修をし、それから新規就農して今で8年目です。

―木田さんは東京都にお住まいでが、なぜ神奈川県に農地を借りたのですか?
 その当時は「生産緑地法」の関係で近くで農地を借りることができず、「東京都で借りるなら山間部か島嶼ですね」と言われたのですが、夫が引っ越しに反対だったこともあり自宅から通える距離で探すことにしました。自宅は東京ですが神奈川県からすぐ近くなので、ダメもとで神奈川県の相談窓口に行ったところ、有難いことに本気モードで対応してくださいました。その方と「どこまでなら通えるか?」という話になったので、地図上に通えそうな距離をコンパスでとり、そこに入った市町村から探し、ご縁もあり、 横浜市で活動したいと思いました。ただ、女性一人での新規就農というのも影響したのか、農地の確保には苦労しました。ですが、押しの強さが私のやり方なので(笑)、週イチで「農地出ましたか?まだですか?」と、とにかく聞きましたね。そうしないと本気度が伝わらないと思ったんです。

―何事も熱意が大切ですね!他にも大変だった事はありますか?
 販路ですね。最初はお客さんがいなくて本当に大変でした。有難いことに自宅近くの飲食店の方が「休みの日に駐車場使っていいよ」と仰ってくれたので軽トラに野菜を積んで販売したり、ポスティング等をしていくうちに、ひとりふたりと増え、その方々の口コミでも増え、ホームページからもお問い合わせをいただくことが増えました。販売先は個人の方や飲食店、直売型店舗などですが、色んな方に有機野菜を食べてほしいので、調整作業や梱包資材のコストを抑えることで販売価格も抑えています。

―横浜だと地代もけっこうかかるのかなと思いますが、売上で賄えますか…?
 最初の3年くらいは大変でしたね。なので当時は農作業が落ち着く11月から2月頃まで前職のスキルを活かして経理のバイトをしていました。

―前職の経験を活かされていますね!
 そうですね。あと、前職の経験を踏まえると、社会経験を積んでから就農する方が成功率は高いと思います。就農って経営者になることと一緒なので一定の社会的なマナーやルールを知っておいた方が良いですし、農業を始めるにはお金もかかるので資金調達も必要です。それに、仕事で得たスキルを活かすことも出来ます。就農が1~2年遅くても、それ以上長い期間農業ができるので、急ぎすぎなくても良いのかなと思います。

―アドバイスありがとうございます。最後に、農業に興味のある女子大生に 一言お願いします!
 やっぱり、「どれだけ気持ちを強く持てるか」が大切だと思います。協力者を得るためには気持ちをぶつけるしかないと思うので。あと、どんな仕事でも場合によっては自分以外全員男性ということもありますが、それは「たまたま私が女性だった」というだけなんです。男性と比べて体力やスピードなどが追い付かなくても気落ちせずに、女性だから気がつくこと、感じることを活かして仕事に向き合ってください!


*約7反の畑で年間50種類以上の野菜を栽培し、常に20品目くらい収穫できるよう意識している。「有機農業を身近にすること」も大きな目標。


リンク

 みらくる農園
⇒ http://miracle-farm.biz/



※記載情報は取材当時のものです。
※無断転用・転載・改変を禁止します。引用の際は、当社までご連絡ください。

インタビュー一覧へ戻る

↑ PAGE TOP