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提供:日本政策金融公庫 農林水産事業

日本政策金融公庫×大学生 【タイアップ記事】

「大学生が農業界への就職を考えるには?!~農業金融編~」をテーマに実施した今回の意見交換会。
大学生2名と日本公庫社員2名が、農業への想いや取組み、就職活動や仕事の話を通し、「農業金融×就活」について熱く語り合いました!

左より
・堀内さん [宇都宮大学 農学部 2年生]
・柳田さん [千葉大学 園芸学部 3年生]
・持原さん [日本政策金融公庫 東京支店 農林水産事業 林業水産第一課 課長代理]
・上野さん [日本政策金融公庫 東京支店 農林水産事業 農業食品第一課]

(意見交換会:2017/1/20)
農業に興味をもったきっかけ & 農業と農業金融のイメージ

―まず、皆さんが農業に興味を持ったきっかけをお聞きできればと思います。柳田さんはどのようなきっかけで興味を持ちましたか?

柳田さん:
 実家が農家なので小さい頃から農業が身近にありました。高校生の頃から、農業のイメージを変えたい、儲かる農業にしたい、家業から法人経営にしたい、雇用をして地域を盛り上げたい、などいろいろ考えています。
 それらを実現する方法の一つとして、実家はミカン農家ですが、果樹よりも効率的に生産できる施設園芸に興味を持ちました。その中でも特に植物工場に興味を持ったので、千葉大学 園芸学部に進学し、昨年より植物工場関連の研究室に所属しています。大学以外では、帰省した際に実家の農作業を手伝うことはもちろん、NOPPOの活動を通して様々な農業者の方や農業関連企業の方にインタビューをしたり、農業関連のセミナーに参加したり、農業関連団体でのアルバイト等をしています。将来的には就農予定ですが、大学卒業後は大学院へ進学し、企業へ就職して社会人経験を積んでから就農したいと思っています。
 いま大学3年生なので就活を始めている同期もいますが、僕は大学院進学を目指しているので今年は就活をしない予定です。僕の周りの就活生を見ると、食品系や公務員が比較的多く、理系ということもあり、農業金融を目指す学生は僕の周りでは見たことがない…ですね。

―理系だと技術系を目指す学生さんが多そうですね。堀内さんはどのようなきっかけで農業に興味を持ちましたか?

堀内さん:
 私は東京出身ですが、祖父母が長野県で農業をしていまして、小さい頃から色々手伝っている中で「どうやって農業だけで生計を立てているのかな」ということにすごく興味を持ちました。中学生の頃から「大学では農業経済学科に入ろう」と決めていて、宇都宮大学 農学部に進学しました。専攻は農業経済で、主に農業構造や経済論について勉強しています。
 また、農業に関わる活動には積極的に参加しています。例えば、学内では有機農家さんを集めたマルシェの企画・運営を行っていたり、学外であれば、全国の学生団体のネットワーク化を目指す「田畑と森と海でつながる学生団体~いろり~」に所属し、北海道から沖縄まで農業や食に熱い学生たちとの交流を深めました。つい先日までその団体の代表を務めていたのですが、それも大変貴重な経験となりました。その他、農業関連企業でアルバイトをしており、農業と若者をつなげることを目的にしたイベントの企画・運営などにも取り組んでいます。
 農業経済学科に通っていることもあり、日本政策金融公庫さんについては教授から伺ったことがあります。他の学科に比べると農業金融について話を聞く機会は多い方だと思いますが、実際の仕事について直接社員の方からお話を伺う機会はこれまでほとんどなかったので、本日の意見交換会を楽しみにしていました。宜しくお願いいたします。

―それでは、日本公庫のお二人が農業に興味を持ったきっかけを教えてください。

持原さん:
 学生時代は商学部で農業とは直接関係のない分野を専攻していましたが、趣味の海外旅行で、外国の食品に比べ日本の食品は質が高いと感じたことから、「食」に高い関心を持つようになり、そこから農業にも興味を持ちました。例えば、豚肉ひとつとってもブランド銘柄で味が違いますよね。こういったところから「日本の農業は特徴のある産業だ」と魅力を感じるようになりました。

上野さん:
 私は田舎の出身で、周りに田んぼや畑、山がある環境で育ったので、農林水産業には子供のころから親しみがありました。学生時代は途上国開発を専攻していたのですが、その中で国内の森林組合の方にインタビューする機会があり、第一次産業の中でも特に林業に興味を持ちました。加えて、地方でのフィールドワーク等を通して日本国内の地域活性化にも興味が湧きました。地域活性化のためには、地方にとって主要な産業である農業を活性化する必要がある。そう思ったことがきっかけです。
 私は2016年4月に入庫しました。4か月の新人研修を終え、実際に現場で仕事を始めて半年程経ちます。今は先輩のサポートが主な業務ですが、地方活性化につながる重要な仕事だと思って精一杯取り組んでいます。

―上野さんは新入職員なのですね!持原さんは何年目ですか?

持原さん:
 9年目です。就活の際は、食に興味があったことと、大学で中小企業について学んでいたので「中小企業金融に関わる仕事に就きたい」と思い、食品と金融の2つの軸で就職活動をしていました。そのとき大学の先生から「農業や食品産業に特化した金融機関もあるよ」と紹介され「あ、これは私がやりたいことだ」と思い、当社を第一志望に就職活動をしました。

―仕事を始める前と後で、農業のイメージは変わりましたか?

持原さん:
 仕事を始めるまでは、農業は小規模で零細な産業だと思っていたのですが、仕事を通して、農業で成功し、大きく経営を発展させている方も多くいらっしゃることを知りました。
 例えば、数千万円から数億円の投資をするような大規模な経営をされている方も多くいらっしゃいます。また、決算書を見て、「こんなに利益が上がるのか」と驚くことも多々ありました。「農業はやり方次第で儲かる」ということを身に染みて感じましたし、まだまだ、発展の余地が大きい産業だと思っています。

上野さん:
 私は田舎の農業しか見てこなかったこともあり、農業は牧歌的なイメージの方が強く、「産業としての農業」という意識はありませんでした。ただ、持原も話したように、大規模経営をされている方や、大きな投資をするお客さまも多くいらっしゃることを知り、イメージは大きく変わりました。
 あと、「決算書を見る」という点では、私は学生時代にその分野の勉強をしてきませんでしたが、入庫前も入庫後も研修が充実しているので、簿記をはじめ、だんだんと知識を付けることができました。

柳田さん:
 融資を行うのは、大規模農家や農業法人ですか?

持原さん:
 規模の大小よりも、その経営体の将来性や事業計画の妥当性などを、実際に現場へ行ってお客さまと対話をしながら判断していきます。
 お客さまから教えていただくことはとても多く、すごく勉強になりますし、事業者の方々の想いに寄り添いながら仕事を進めていくのは本当に楽しいですよ。

堀内さん:
 持原さんのお話や、WEBに掲載されている「人事担当者の方々のインタビュー記事」を読み、現場へ行き農業者の方とお話をされるという点がすごく意外でした。

持原さん:
 「現場へ行って話をするのが意外だった」とのことですが、それまではどのように思われていましたか?

堀内さん:
 銀行のように窓口があって、そこに農家さんが来て、手続きをして審査をして、審査に通れば融資を受けるというものでした。自分の中で「金融」のイメージが「お金の計算」だったので、現場へ行って融資先の方と接する機会が多い点にとても驚きました。

持原さん:
 融資というのは、その方の将来や未来に関わることなので、書面の情報だけでは分からないことも多いです。融資の際には審査をしますが、審査をするにあたっては、現場へ行って状況を見たり、その方の人となりや考え方をひっくるめて、5年後、10年後にどのような経営をされているかをイメージしながら判断していきます。それは事務所ではできないことですし、「現場へ行く」ことはすごく大事にしています。

農業経営の支援 & 地域活性化の可能性

堀内さん:
 私はこれまでの活動を通し様々な農家さんと接する機会があったのですが、「今は農業経営を発展させるのではなく、維持することが目的」と考えている農家さんも多くいらっしゃいました。
 また、北海道から沖縄まで様々な学生と接する中で、地域で活動している学生の多くは「産業としての農業」よりも「農村のなかの生業(なりわい)としての農業」に興味があるのかなと感じました。例えば、学生同士で議論をすると「産業的に農業をもっと発展させていこう」というよりも、「どうすれば地域の中で農家さんが住みやすくなるか」とか「学生として地域にどうやって入りこめるか」という議論になることが多くありました。
 「産業的に強い農業」だけでなく、「地域を維持する農業」もすごく大切だと感じていますが、そういった面での御社の取組みはいかがでしょうか?

持原さん:
 そうですね、経営発展だけでなく、「セーフティネット機能の発揮」も重要な役割の一つですし、地域の農業者が団体で行う農業・農村を維持・発展させるための事業にも、当社は長年支援をしてきました。
 農業は地域の文化とも密接な関係があると思うんですよね。例えば、地域文化の一つに豊作を祈念したお祭りがありますが、そういったお祭りも農業が廃れるとできなくなってしまいます。融資を活用しながら農業・農村を守る方々がいらっしゃるからこそ、間接的に地域の文化も保たれていると思います。そうしたことも、仕事を通じて感じました。
 私はこれまで、名古屋支店で3年間、大分支店で3年間、そして今は東京支店に配属されています。東京は大規模な食品企業も多く金額の大きな融資を扱える点は醍醐味ですが、地方では、農村の方とダイレクトに接しお話ができる点が醍醐味ですね。それに、「農業従事者の高齢化」が進んでいますが、当社のお客様は若い方も多く、融資を活用して農業・農村を発展させたいと思っているので、とてもアグレッシブな方が多いです。私もそういう方々と接することで様々な刺激を受けますし、多様な地域文化に触れられるので、非常に楽しいですよ。

―学生お二人も農業実習や研修、旅行などを通して様々な地域を見てきたと思うので、地域と農業の関わりは興味深いのかなと思います。今回のテーマである「大学生が農業界への就職を考えるには?!」という点でも、地域文化を知ったり農家さんと接することは大きなきっかけになりそうですね。

堀内さん:
 本当にそうだと思います。実際に、非農家出身の学生が、学生時代にしていた農業系の活動をきっかけに就農した例もありますし、学生時代から農業に興味を持つことは、就職をはじめその後の人生に大きく影響するのかなと感じています。
 あと、農業に関わったことのない学生がいたら、ぜひ農家さんと話をしてほしいですね。農業を語る農家さんは本当にかっこいいので!イメージも大きく変わると思います。

柳田さん:
 僕の場合は「自分から変えていきたい」という気持ちが強いですね。だから、将来的に就農したいと思っています。
 そのためにも、学ぶ期間はとても大事だと思っているので、学生のうちに、加工や販路開拓に力を入れている農家、人を雇用している農家、儲かっている農家、ブランディングで成功している農家など、様々な経営をされている農家にもっと出会いたいと思っています。それに、そういう農家がピックアップされて世間に知られることで、農業はもっと光の当たる産業になるんじゃないかなと思います。
 加えて、農業界だけでなく他の業界を見ることも重要だと思っているので、卒業後は「ヒト・モノ・カネ・情報」の流れがしっかり見られる企業に就職して、それから就農しようと思っています。
 実家は家族経営ですが、就農後は法人化をしたいと思っています。その頃にはICTやAIの活用も必須になると思うので、工学部など様々な分野・バックグラウンドを持った学生たちが農業界に集まってくるんじゃないかと思っていますが、自分自身もいろんなバックグラウンドを持った方々を雇いたいと思っていますし、そうすることで農業に多様性を持たせたいと思っています。そもそも農業は多様性のある産業ですが、それが知れ渡ることで農業界は産業としてもっと盛り上がると思いますし、そういう将来になっていけばいいなと思っています。

持原さん:
 農業生産の面でいえば、小規模でも付加価値をつけて高値で販売するケースもあれば、薄利でも大量生産・大規模化というケースなど様々な経営スタイルがありますが、柳田さんはどちらの方向に向かっていますか?

柳田さん:
 そうですね…作るからには「良いものを作りたい」という気持ちはありますが、「良いもの作りたい、良いもの作りたい」だけで進むと結局長続きしないと思うので、技術の追求と経営面のバランスは大事になってくると思います。今はまだ答えが出ていなくて…すごく悩むところです。

持原さん:
 成功モデルは一つではなく、色んなやり方があると思うんですよね。金融機関では様々なケースを見ることができますし、加えて、経営の中身を深く知ることができる仕事なので、就職先の一つとして金融も含めていただければ嬉しいですね。

農業金融×就活を考える ~感想~

―今回の意見交換会を通し、お互いの考え方や現状を知ることができました。就活を進める上でも、実際に現場に携わる人からお話を伺うことは重要なポイントになりそうですね。それでは最後に、お一人ずつ感想やメッセージなどをお願いします!

柳田さん:
 僕は将来的に農業をしようと考えていますが、農業界で働いている皆さんが農業界に将来性や未来があると感じられていることを知り、より楽しみになりました。
 また、先ほどお聞きしたように、農業界の就職先の一つとして金融があるという点にも興味が湧きました。理系の学生だと金融業界に目を向けることは少ないと思いますが、今回のように実際の仕事の話を聞くことで興味をもつ学生も増えるのではないかと思いました。

堀内さん:
 皆さんが就職された経緯や実際にされているお仕事内容などを直接伺うことができ、大変貴重な機会となりました。何より、仕事の楽しさや「未来を見ながら仕事をしている」ということを伺えたことは印象的で、心に残りました。
 これまでは、金融というとなんとなく“ハードルが高い”というイメージがありました。なんと言いますか、「何の知識もないのに行っていいのかな」というような…ただ、今回お話をさせていただき、金融はじめ他の業種でも「農業自体に興味があれば、業種や企業を狭めずに、お話を伺ったり、企業研究をしてみることも大事だな」と思いました。就活自体はまだ先ですが、その視点を大切にしながら臨みたいと思います。

上野さん:
 学生お二人のお話を伺い、その考え方や行動力に感銘を受けましたし、日本の農業の未来は明るいと思いました。ぜひ当社も就職先の一つとして考えてほしいと思いますが、どの企業・業界で活躍されるにしても、これからの日本農業を支えるという熱い思いを持って、頑張ってほしいと思います。

持原さん:
 私もこれほど高い志を持っている学生さんがいることに驚き、圧倒されました。
 農業は食料供給のみならず、国土や文化を支える国の根幹となる重要な産業です。その農業を支える農業界の仕事も魅力的な仕事だと思います。
 その中で、農林水産業に特化した金融機関であることは当社の大きな特徴の一つです。「日本農業を支えたい」という高い志を持った方と、将来ともに働けることを楽しみにしています。


参考記事

 【人材開発室の皆さまに伺いました!】
    日本政策金融公庫 農林水産事業 のお仕事


 日本政策金融公庫のお仕事<前編>
    農業経営を融資でサポート!~水戸支店編~


企業情報

名称 株式会社日本政策金融公庫
所在地 [本店] 東京都千代田区大手町1-9-4 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー
[支店] 152支店
職員数 7,364人(平成28年度予算定員)
URL https://www.jfc.go.jp/



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