~農業界×大学生の就活情報サイト~

農業界地図ロゴ

農業法人 >有限会社 広野牧場

「社員が長く働ける職場に進化させる!」
有限会社 広野牧場

「社員の7割は若い女性です。その社員たちが結婚して子どもが生まれても働ける職場にしていきたいですね」。そう話すのは有限会社広野牧場・代表取締役・広野豊さん。酪農を軸にジェラート店や飲食店、畑作など多角化経営をする同社ですが、その背景や人材育成への想いなどを伺いました。


△広野社長(上段左端)と社員の皆さん。
(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」46号/2019年春号より転載)

社員が長く働ける職場に進化させる!

―御社は毎年新卒採用をしていると伺いました。新入社員研修はどのようにされていますか?
 当社は4月1日に入社式をしますが、入社後3日間は香川県中小企業家同友会が実施する新入社員研修に参加し、「働く意味とは何か」等を学びます。その後は各部門に配属され、先輩社員から仕事の方法を教わります。いわゆるOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)ですね。当社の酪農部門には、朝搾乳、夕方搾乳、仔牛部門の大きく3つに分かれており、配属先は採用側が適性を見て決めていく場合がほとんどです。なお当社の酪農部門の規模は、乳用経産牛が300頭、仔牛が約60頭です。

―適正はその時点で分かるものですか?
 そうですね。当社では1週間以上インターンシップに参加していただき、社員から合格を得られないと採用されない仕組みになっているので、その時点でお互いにこの会社が合うかどうかを見極めることができますし、入社前からお互いの人となりを知ることもできます。

―社員の方の意向が大きく反映されるのですね!
 はい、現場で一緒に働くのは私ではなく社員ですから。それに、この方法を取り入れたことで「みんなで新入社員を育てていこう!」というチーム力も生まれますし、社員間でコミュニケーションを取ったり、部下のちょっとした変化に気付き、気を配れるようになったことで離職率も下がりました。何より「ちょっとした違いに気付く」というスキルは、牛を育てる上でもとても重要です。牛に病気やケガなどがあった場合は、迅速に判断し治療をしなくては最悪の場合、死んでしまうこともあるからです。社員一人一人が人にも牛にも気を配り優しくなれることを大切にしています。


△フリーバーン牛舎を採用している

 また、社員が長く働くことができる職場環境を作ることも目指しています。当社では酪農業を軸に、そこから生み出される生乳を使用したジェラートやチーズの製造、ジェラート直売店の「森のジェラテリアMUCCA」、および、チーズを味わうためのピザ屋「森のピッツェリアVACCA」も運営しています。酪農部門と飲食部門では働く時間も内容も異なるので、ライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。例えば、酪農をしたくて入社した社員が結婚して子どもが生まれたら生活時間が変わりますよね。そうした場合、酪農部門から飲食部門に異動したり、正社員からパートになることもできます。その逆も可能です。他にも、昨年から畑作も始めました。また、3年後には第2牧場も開設予定です。

―畑作もされているのですね!
 畑作は遊休農地解消の一つとして取り組んでいます。1反8畝のハウスでアスパラを育てています。牧場で出来た堆肥も肥料として投入しています。

―様々な形で規模拡大をされていますが、それはなぜですか?
 社員の働く場所を確保するためです。例えば、先ほど「リーダー制を取っている」とお話しましたが、上に立つ人は下の人を育て、自分と同じ仕事ができるように育てます。そして、下の人が上の人のポジションの仕事ができるようになると、上の人は更にその上のポジションにあがっていきます。場合によっては現場から離れて管理職として働く場合もありますが、そのようにポジションを上げていくことで給料も上がっていきます。
 「企業は人なり」という言葉があるように、会社にとって社員は財産です。社員のポジションに合わせて働く環境を整備したり、次のポジションを生み出していくことも会社経営では大変重要だと思っています。

―社員さんの幸せを考えた経営をされているのですね!実際に社員さんはどのような働き方をされていますか?
 部門によって勤務時間が変わります。例えば朝搾乳の担当者は朝5時から搾乳が始まります。搾乳が終われば、餌やり、機械のメンテナンス、獣医とのやりとりなど様々な仕事をします。もちろんその時々で牛の体調管理を見極めることも重要な仕事です。13時45分から 夕方搾乳の担当者とミーティングをして14時15分には終了します。なお、夕方搾乳の担当者は、ミーティングのあと搾乳等々の仕事が始まります。

 
(左)牛を搾乳場所に誘導している様子 (右)搾乳の様子

 休日はシフト制で農場長が取りまとめています。連休を取ることも可能です。各種社会保険は完備していますし、人事評価制度に応じて年2回の昇給があります。加えて、業績に応じて年2回のボーナスもあります。
 また、希望者には研修会やセミナー等にも積極的に参加してもらいます。時には社員が市場に牛を買いに行くこともあります。
 今はこうしたお話ができますが、以前の雇用状況はひどいものでした。ミスマッチも多々あり、入社後3日で辞める人もいました。こちらも「根性論」で済ませていた部分もありました。ただ、それだと会社としての発展はありません。ターニングポイントは、現場作業を全て社員に任せた時からです。それをきっかけに今の体制を整えてきましたが、これが完成形ではなく、今後も社員の意見を取り入れながらパワーアップさせていきたいと考えています。

―これからの発展も楽しみです!最後に、酪農法人への就職を目指す学生にアドバイスをお願いします。
 現場での働き方は牧場によって少しずつ異なるので、酪農を知らずに入っても大丈夫です。それよりも、会社の方向性や理念などを見て決めた方が良いと思います。また、会社員として働くということは、ご自身がその会社の方針に合わせていくことも必要です。ご自身がその会社に合うかどうかを見極めるためにも、様々な会社を見た方が良いと思います。

社員募集中!

社員募集中!(有)広野牧場 公式サイトより。
 (有)広野牧場 http://www.hirono-farm.com/




※記載情報は取材当時のものです。
※無断転用・転載・改変を禁止します。引用の際は、当社までご連絡ください。

インタビュー一覧へ戻る

↑ PAGE TOP