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体験を通して就農した先輩に聞く!~就農のきっかけと今後の目標~

学生時代の体験をきっかけに移住・就農を決め、現在4年目になる菅沼祐介さん(27)に、就農を決めたきっかや今後の目標などを伺いました!

(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」45号/2018年冬号より転載)

就農のきっかけと今後の目標

―菅沼さんは東京都出身の非農家だったと伺いましたが、山梨県に移住し新規就農したきっかけを教えてください。
 きっかけは、2014年2月の豪雪で農家さんが困っているという情報を得たときから始まります。当時、僕は大学3年生の春休み中で就活をしていました。もともと第一次産業に興味があって東京農業大学に進学し、農業経済を専攻し、就活では卸や食品技術、野菜のバイヤーを中心に受けていたのですが、それまであまり農業現場にも出ていなかったし貢献もしてこなかったのに「農業に関わる仕事をしたい」と思っている自分に矛盾を感じていました。その時に「豪雪で農家さんが大変だ」ということをSNSで知り、「何か自分に出来ることはないかな」とSNSに投稿したら反応してくれる学生がいて、その学生たちとボランティアグループを結成して山梨県甲府市へ行きました。初期メンバーは8名程です。甲府市に決まったのは、そこに住むメンバーの知人の家を拠点に活動することになったからです。これが甲府市との初めての出会いでした。

 活動は、3泊4日で雪かきをしながら農家さん達にヒアリングをして、その情報を農林水産省などに新聞のような形で投げるというものでした。活動はそれで終わる予定でしたが、雪解け後に倒壊したハウスがそのままになっていたり、それをきっかけに離農する人も多くいる現状を知り、僕ともう一人はその後も東京と山梨を行き来して倒壊したビニルハウスを片づけたり農家さんにインタビューをしてSNSに投稿するという活動を続けました。
 活動を通して、「農家さんはやっぱりすごい!かっこいい!」と思う反面、地域には70歳を超えた農家さんも多く「この人たちがいなくなったら誰が継ぐんだろう」と思うようになりました。それから漠然と「もし仮に自分がここで農家になったら何ができるんだろう」「この地域に移住して活動を続けたら何があるだろう」って思うようになりました。だんだん感情移入して当事者意識が出てきた感じです。

―自然と思うようになったのですか?
 そうですね。並行して就活もしていたのですが面接で話す内容もだんだんおかしくなってきて、「農家になろうと思っているので受かっても入らないかもしれないです」とか言ってましたね(笑)。結局、いただいた内定を辞退し就農を決めました。

―親御さんはどんな反応でしたか?
 反対はしませんでしたが、ビックリしていました。最終的には「自分の息子が選んだ道なら仕方ない」と思ったそうです。親からは経済的な援助もありませんでしたが、それでも生活できていることが安心材料になっているみたいです。ちなみに就農時の所持金は20万円程でした(笑)。

―それでよく続きましたね!
 周りの方の協力を得られたことがとても大きかったですね。雪かきボランティアである程度名前が知られていたこともあり、皆さん良くしてくださいました。
 移住した1年目は雪かきボランティアの拠点にしていた方の家に居候させていただきながら、バイトや農業研修をして生活費を稼ぎつつ生産技術を磨きました。研修が終わりに近づき就農計画を立てたときに新規就農にはすごく経費がかかることに気付きましたが、居候先と研修先の方から無償で農業機械をお借りすることができたので初期投資額がぐんと下がりました。また、農業次世代人材投資資金(※)を受給できたのでお金の面はクリアできました。今は初年度の何倍もの農地で果樹・野菜・リーフ類などを生産しています。農法は作目によって無農薬、減農薬、慣行栽培など様々で、出荷先もJA、直売所、レストランなど様々です。

―最後に今後の目標を教えてください!
 新規就農者を受入れる体制を確立したいと思っています。実際に就農相談も受けていますし、移住する人も出てきました。研修生の受入れも随時行っていて年間300人ほど来ています。研修生用の家もあるので「農業を体験したい!」という学生さんはお気軽にお越しください!

(※)農業次世代人材投資資金(旧:青年就農給付金)は、次世代を担う農業者となることを志向する者に対し、年間最大150万円を交付する農林水産省の事業。

公式サイト

 中道1000人プロジェクト ⇒ https://www.facebook.com/nakamichi1000/



※記載情報は取材当時のものです。
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