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アクアポニックス農業の世界

「日本はもちろん、アジアでアクアポニックスの認知度をもっと上げ、実践者を増やしたい」
そう仰る濱田さんに、アクアポニックスへの想いや魅力について伺いました!

(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」45号/2018年冬号より転載)

プロフィール

濱田 健吾さん
(株)おうち菜園 代表取締役

 文系大学を卒業後、オーストラリアに渡り小学校で教師を務めた後、国内外の企業にて新規事業の企画・開発やコンサルティングに携わる。仕事とは別に趣味でしていた「アクアポニックス」だったが、特性の面白さに将来性やビジネスチャンスを感じ、2014年4月に株式会社おうち菜園を創業。現在はアメリカを拠点に活動している。

アクアポニックスとは?

 アクアポニックスは、『水産養殖(魚の養殖)と水耕栽培(土を使わずに水で栽培する農業)を掛け合わせた、新しい農業。魚と植物を1つのシステムで一緒に育てます。魚の排出物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻る、地球にやさしい循環型農業』(「おうち菜園」サイトより引用)です。
 設置場所や規模を自由に選択でき、家庭用から商業用まで幅広いラインナップがあります。メンテナンスの負担が少なく、水資源が乏しい地域でも活用できるといった利点もあります。

 
(左)家庭用アクアポニックス (右)商業用アクアポニックス(一例)

アクアポニックス農業の世界

―日本ではまだまだニッチな「アクアポニックス」ですが、外国ではいかがでしょうか?
 今はアメリカを拠点に活動していますが、日本との認知度の差は大きいですね。アメリカではすでに商業レベルでのアクアポニックスが広まっていて、アクアポニックス農業で経営が成り立っている農家も沢山います。当社ではアクアポニックスの農場開設やメンテナンスの仕事をしていますが、日本と違い「アクアポニックとは何か?」という説明が不要なので、ビジネス的にも話が早く進みますね。

―アクアポニックスの魅力はどこに感じていますか?
 環境に優しいことはもちろんですが、最大の魅力は安全な野菜を効率良く生産できる点です。魚の養殖もできるので食糧難に悩む地域では特に重宝されますね。

―農場はどのように設置をするのですか?
 アクアポニックスは施設園芸なので、構想段階でどれだけ計画を詰められるかが重要です。施設の改築が重なるとその分投資回収も遅くなってしまいますから。施設は温室型もあれば完全閉鎖型もあります。良い施設さえ作ってしまえば、あとは自然循環を使って作物を育てるので生産技術の差はそこまで影響しません。実際にアメリカでは農業の知識がない人がアクアポニックス農業を始めるケースも多いですよ。
 とはいえ、アクアポニックス農業は産業全体としてはまだまだ黎明期なので、実践と改善を繰り返すことが大切です。そのためにも積極的に現地へ足を運んでいます。これまでもの凄い数の農家さんを訪問しましたが、訪問して仲良くなってお手伝いをして、その手法を自分の中で仮設・検証して、時には自社農場で実験する、ということを繰り返しています。

―アメリカでアクアポニックスが広まっているのはビジネスチャンスがあると感じているからですか?
 そうですね、アメリカ人は合理的な方が多いで、それは大きな基準だと思います。最初の打ち合わせも「儲かるか儲からないか」だけですから。「環境に良い」とPRするのは農場が完成してからですよ。
 国によってその辺りは変わり、 ヨーロッパでは環境要素が強く、 アフリカではランニングコストが安いかどうかを気にされます。途上国でも建設が進んでいますよ。

―初期投資はどのくらいかかるのでしょうか?
 それは本当にピンキリですね…数百万~数千万円というところでしょうか。初期投資がかかるので、最初は小さく始めて1~2年して色々分かってきたら一気に10倍に規模拡大するパターンもあります。もし日本で「アクアポニックス農業をしたい」という方がいらっしゃれば、最初は小規模で始める方が良いと思います。

―日本での展開も考えているのですか?
 もちろん当初から考えています。アメリカの方がPDCAを早く回せて成長できると思ったので渡米しましたが、今後は日本やアジアにも広めていきたいと考えています。実際に日本の企業から問い合わせもありますし、来春には日本向けに商業用パッケージをリリース予定です。これから「アクアポニックス農業」を取り巻く状況も変わっていくと思うので、ぜひ追ってみてください!

公式サイト

 株式会社おうち菜園 http://ouchisaien.com/




※記載情報は取材当時のものです。
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